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酸性雨をはじめ、硫黄酸化物、窒素酸化物等の大気汚染物質による森林への被害が
世界各地で報告されています。とりわけアフリカや南米などにおける被害が深刻化しており
将来、生態系への影響が現れていることが懸念されています。

地球を覆うオゾン層はほぼ全地球的に減少傾向にあり、特に高緯度地域で減少率が高く
なっています。こうして出来たオゾンホールの面積は1985年以降、南極大陸の面積を
はるかに超えるものになっており、南極では2000年に過去最大規模のオゾンホールが観測され、
2001年にもこれに匹敵する規模のオゾンホールが確認されました。

土地の乾燥化だけでなく、土壌の侵食や塩性化、自然植生の種類の減少なども
砂漠化現象の中に含まれます。現在、砂漠化の影響を受けている土地の面積は、
地球上の全陸地の約4分の1。耕作可能な乾燥地域の約70%に当たる約36億haに達し、
約9億人(世界人口の約6分の1)がその影響を受けています。

             
 

電気が通じていない無電化地域は、アフリカ中央部と、中国・モンゴルなどの南アジアの
地域に多く存在しています。世界中で約20億人、世界の3人に1人は、
電気のない生活を送っているとされ、無電化地域の電化が急務となっています。

   
現在、採掘可能な石油は約40年後、天然ガスは約60年後に枯渇するといわれて
います。もし、今後新たに大規模な油田や天然ガスが発見されたとしても、今度は
これらの化石燃料から排出される二酸化炭素による地球温暖化という問題が、
さらに深刻になるでしょう。
一方、太陽光発電は、太陽の無尽蔵の恵みを活かす、
地球環境に悪影響を及ぼさないクリーンな発電方法です。

太陽光発電をさらに普及していくためには、『社会のあり方』
そのものを変革していく必要があります。

それは、地球環境を破壊してしまうような、大量生産、大量消費の時代から、
自然との共生を可能にする『足るを知る』社会への転換です。すでに満ち足りた
先進国が率先垂範し、必要以上の豊かさの追求をやめる。
多少の犠牲を払ってでも地球環境に貢献することを優先する。

そのように人々の意識が変われば、地球にやさしい再生可能な太陽
エネルギーを利用すべきだという気運が高まり、太陽電池の普及
も飛躍的に進むでしょう。

太陽光発電で水を電気分解し、水素をつくる。
その水素を、燃料電池を通じて電力源として活用する。
石油や天然ガスなどの炭化水素を活用する 『炭素型』から、
地球にやさしい水素を活用する『水素型』エネルギーへ、
そんな発想がいま注目を集めています。

それは、世界中どこでも活用できるエネルギー。
たとえば、広大な砂漠に敷き詰めた太陽光発電システムによって、
砂漠の地下水を電気分解すれば、砂漠は一大エネルギー供給基
地となるでしょう。さらに、そのシステムを小型化し、各家庭を水素供
給の基地とすることも決して不可能ではありません。
太陽光発電システムと燃料電池を組み合わせた、この『再生型燃料
電池』が注目されています。

 1997年、京都で開催されたCOP3(地球温暖化防止京都会議)で
『京都議定書』が採択され、わが国は1990年の排出量に対して6%
の温室効果ガス削減を約束しました。

これを受け、経済産業省の審議会のひとつである『新エネルギー部
会』にて、2010年の太陽光発電導入目標を482万キロワットにする
ことが決定されました。これは2000年までの導入実績の約15倍の規模となります。

このように、太陽光発電には大きな期待が寄せられています。

2003年5月に開催された『IEA太陽光発電システム国際会議』でも
明らかになったように、いま太陽光発電の分野では、世界の期待が
日本に集中しています。

わが国が技術革新においても、また導入実績においても、さらに
意識の高まりにおいても、世界で最も進んだ太陽エネルギー先進国
になることは十分に可能であるはずです。

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